【マジックタッチで気分はTablet PC!?】
簡単取り付けタッチパネル
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マジックタッチ |
昨年発売Tablet PCが予想を上回る好調な売れ行きである。
Tablet PCには、ノートパソコンのようにキーボードとディスプレイが一体となった「コンバーチブル」、キーボードを排除した「ピュアタブレット」とよばれる2つのタイプがある。
とくに、ピュアタブレットタイプの「LaVie TB(NEC)」などは、「薄い! 軽い!」、そして何よりも「ペンでのWindows操作が面白そう!」である。
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NEC[LaVie TB] ピュアタブレットで約1.02kgと軽く、 見た目はまさに板である。 |
筆者のように営業・企画・開発などを掛け持つ人間は、多くのプレゼンテーションをしなければならない。
例えば、タッチパネルを採用した端末の開発では、いくらノートPCによるプレゼンテーションを行っても、タッチパネルの操作感覚はクライアントには伝わらない。
Tablet PCであれば、ペンによる操作がタッチパネルの操作感覚をイメージしやすくしてくれる。
そして、なによりもカッコイイ!(と筆者は思っている)
しかし、Tablet PCはまだまだ高価である。
多くのメーカーが20から30万円代で価格設定しているが、スペックが1世代、悪くすると2世代前のノートPC程度しかないことを考えると、個人ユーザーでの購入は難しいといわざる終えない。
また、Tablet PCの知られていない意外な側面として、「操作は付属の専用ペンのみであり、指先などでは操作できない」
そこで、筆者がみつけたのが、この「マジックタッチ」である。
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| デスクトップPCモニター用 CRT・液晶ディスプレイに対応 14インチ〜21インチまで大きさに合わせて 3種類のサイズから選べる |
こちらはノートPC用 12-14インチ用の1種類のみ |
マジックタッチはKEYTEC社が開発した感圧式タッチパネルスクリーンだ。
今回は、KEYTEC社の日本代理店である株式会社エヌ・ディ・エスの協力で、「ノートPC用マジックタッチ(USBタイプ)」をお借りすることができた。
ノートPC用を選択したのは、ノートPC用であればデスクトップPC用ディスプレイ、ノートPC用ディスプレイのどちらにも取り付け可能と判断したからだ。
(筆者が勝手に判断しているだけであり、デスクトップPCであれば素直にデスクトップPC用の使用をお勧めする。)
マジックタッチの売りは、「ディスプレイを選ばない簡単取り付け」、「感圧式センサーによる指先での操作」である。
筆者は、さっそく15インチCRTディスプレイにマジックタッチを取り付けることにした。
パソコンは自作で、OSはWindows2000だ。
マジックタッチのパッケージには、「マジックタッチ」、「コントローラBOX(USB)」、「マジックタッチ取り付け用マジックテープ」、「マジックタッチ専用ペン」、「マニュアル」、「ドライバフロッピーディスク」の6点が入っている。
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| 左からマジックタッチ、コントローラBOX(USB)、 マジックタッチ専用ペン タッチパネルは厚さは約5mmと非常に薄くて、軽い! |
まず、最初に「マジックタッチ」を取り付ける。
保護シートが張られているので、保護シートを剥がす。
次に、マジックテープをディスプレイに貼りつけるのだが、ガムテープなどで一度仮止めしておいて、最適な位置を確認してから貼り付けるとよい。
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| しっかり取り付けないと、 マジックタッチを指で押したときに、 その力がうまく伝わらない。 |
コントローラBOX(USB)のコネクタは、 ピンを折らないよう気をつけよう。 |
次に「コントローラBOX(USB)」を接続する。
このコントローラBOX(USB)だが、写真をみてもらえばわかるように、マジックタッチとコントローラBOX(USB)を接続するコネクタが、むき出し4ピンコネクタで、非常に華奢である。
強く力を入れて接続すると折れる可能性もあるので注意しよう。
最後にコントローラBOX(USB)をパソコンのUSBインターフェイスに接続する。
コントローラBOX(USB)のUSBケーブルは短いので、今回は、延長ケーブルを使って接続した。
ドライバはフロッピーディスクで提供される。
SETUP.EXEプログラムを実行して、画面の指示にしたがってインストールをする。
インストールに成功したら、パソコンを再起動しよう。
(なぜか筆者の環境では、インストール、アンインストール、インストールという手順でしかドライバを認識できなかった。)
PoketPCやParmなどPDAを使った経験の方ならお分かりであろうが、初めてタッチパネルを使うときには、「キャリブレーション」をしなければならい。
キャリブレーションでは、タッチパネルが押されたときに感知した場所が画面のどの場所なのか正確に検出するための調整をする。
TOUCH USBアイコンがデスクトップに作成されているので、クリックして起動する。
「Calibration」ボタンを押して、画面の指示に従ってタッチパネルを操作し、キャリブレーション完了となる。
それでは、さっそくマジックタッチを使ってみよう。
まずは、指先でWindowsの基本操作を試してみた。
| ・アイコンの操作 プログラム実行のダブルクリック操作が、指では意外と難しい。 また、アイコンの移動では、思った以上にタッチパネルを指で強く押さないと、曲線のような移動では、途中で指の力が弱くなるために、アイコンが指から離れ移動が止まってしまった。 |
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| ・ウィンドウの操作 まず、ウィンドウの縮小化ボタン、拡大化ボタン、閉じるボタンが小さく指でギリギリ押せたという感じだ。 メニューや、ツールバーなども同様である。 そのため、指先で何度か、ファイルメニューで「新規ファイル」を選択したつもりが、 その下の「ショートカット作成」を押してしまった。 |
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| ・Internet Explorer リンク文字や、ボタンなどが大きいサイトは、指でも非常に軽快に操作できた。 しかし、スクロールバーが指では使いにくい。 |
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・IMEパッド 漢字がわからないときに手書き感覚で漢字を検索できるIMEパッドを使ってみた。 強く力を入れることで指先でもなんとか使うことができた。 もちろんペンを使った場合は、既存のPoketPCのように気持ちよく操作でき、非常に便利である。 |
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・ゲーム ネットの掲示板でTablet PCユーザーの感想に、「マウスを必要とするゲームの操作が楽になった」というの見つけたので、 いくつかのゲームで試してみた。 最初にネットワークRPGの「ラグナロクオンライン」を試してみた。 が、残念なことに、マウス入力をDirectXで処理していると思われ、正常に動作しなかった。 次に、Windowsに標準でついてくる「マインスイーパ」に挑戦。 こちらは、指より升目の方が小さいためペンを使った。 Tablet PCと違いマジックタッチの場合、垂直に立ったディスプレイ上で行うため、少し乗り出す姿勢で操作する。 そのため、ペンを持った手が疲れて、Tablet PCユーザーのような「使いやすい」とは程遠い感想となった。 |
正直、マジックタッチを使った指での操作は使いやすいとはいえない。
これはマジックタッチの問題だけではなく、Windowsがマウスオペレーションを前提としたインターフェイスを実装しているからである。
そのため、マジックタッチを快適に使おうと思うなら、画面の解像度は15インチCRTであれば640*480が最適である。
最大でも800*600が限度であろう。
これらの解像度であれば、ペンでの操作は非常に快適になる。
上記のように、Windowsとマジックタッチだけの組み合わせだけでは、マジックタッチの有効な使い方を見出すのは難しい。
しかし、自分で簡単なHTMLを作成できる方なら、いろいろな可能性が見えてくる。
例えば、家族のアルバムをHTMLで作成し、家の押入れで眠っている古いパソコンにマジックタッチを取り付ければ、子供や高齢者などでも簡単に使える電子アルバムが実現できる。
仕事場であれば、来客用の会社情報のデータベースビュワーをHTMLで作成してもよいだろう。
応接室などに置いておけば、ミーティングまでの時間、お客さんが指を使って操作してくれるだけで、会社情報をアピールできる。
液晶ディスプレイに強引にマジックタッチをつけて膝に抱えてつかってみた。
これで気分はTablet PC!
が、太いディスプレイ・電源ケーブルに、重いディスプレイの重量などストレスが溜まる。
しかし、平面で使うWindowsは、新鮮で面白い。
| 気分はTablet PC!? |
今度は、透明なタブレット代わりに使ってみた。
スケッチノートにイラストを置き、その上にマジックタッチを置いて下絵が描いてみた。
感想としては、やはりちょっと無理があるようだ。
問題として「筆圧」に対応していないことや、一定の力以上を維持しないと、途中で書いていた線が切れてしまう。
また、普通のタブレットのように手をタブレットにつけてペンで描くと、ペンの筆圧といっしょに手の筆圧まで反応してしまうため、かならず手を浮かせてペンで描く必要がある。
Tablet PCがタッチパネルを採用しなかったのは、この問題のためであろう。
しかし、子供のお絵かきツールとしては十分面白いと思う。
| これぞまさに透明タブレット!? 残念ながら、ほんもののタブレットのような書き味は期待できない。 |
まず気になったのが、マジックタッチをつけることで、ディスプレイが見にくくなったことだ。
フレームの厚さを入れても5mmと非常に薄いのだが、実際に取り付けてみると画面の明度が落ちる。
ディスプレイの明るさとコントラスト調整を強くすることで、この問題は解決した。
しかし、この明度のほかに、マジックタッチをつけることで、画面がカメラのソフトフォーカスのように、軽くピンボケしたように見える。
パネル内に内蔵された透明の感圧センサーが微妙に光を拡散してしまっているのであろう。
次に、感圧の調整ができない。
センサー部のハードの問題なのかもしれないが、可能であれば設定プログラムで、感圧のレベルが調整できるようにしてほしかった。
また、価格が38,000円とちょっと高価である。
安い15型液晶ディスプレイが1台買える値段であることを考えると、気軽に買ってみようとはいかない。
しかし、Tablet PCやタッチセンサー付きディスプレイの価格を考えると、これからタッチパネルデバイスを導入を検討しているユーザーであればインパクトある商品だと言える。
さらにタッチパネル端末の企画・開発を手がけているなら、安価で強力なプレゼンテーションデバイスになる。
MicrosoftはTablet PC、Smart Displayなど、タッチ型インターフェイスのデバイスを広めたいという思惑がある。
また、今後パソコンは、その方向へと流れるであろう。
その繋ぎとして、マジックタッチを体験してみてはいかがであろうか?
(2003/03/24)
[Reported by 後藤 拓人]